平成29年7月3日 政投銀、ワールドとファッション特化型ファンド

平成29年7月3日 政投銀、ワールドとファッション特化型ファンド

2017年07月03日(月)2:35 PM

日本政策投資銀行とワールドはファッション業界を投資対象にしたファンドを近く、立ち上げる。対象をファッション業界に特化したファンドの設定は国内で初めてという。出資を通じて経営権を取得し、商品開発や生産管理、市場調査などを支援し、企業価値を高めていく。ファンドの名称は「W&Dデザインファンド」で、運用規模は約50億円。政投銀とワールドが各25億円程度を拠出する。銀行借り入れなどを組み合わせれば、数百億円規模の案件まで対応できるという。運用期間は10年間。


ファッション業界は、個人消費や百貨店の販売不振、格安ブランドの広がりで、商品力はあっても業績がふるわない企業も多い。資本と豊富な人材を持つ両社が協力して投資先の収益力を高め、成長を後押しする。業績が上向かない企業の成長支援や後継者難を抱える企業の事業承継、MBO(経営陣が参加する買収)などの案件を想定。ワールドの取引先を紹介して販売チャネルを広げたり、自社工場で生産を請け負うなどして業務の効率化を支援したりする。事業価値を高め、第三者への株式譲渡や新規株式公開(IPO)による売却で投資資金を回収する。

 

ファッション業界は一般の製造業などと比べ、商品開発やマーケティングでデザイナーの感性が重視されやすい側面があり、商品力はあっても業績が振るわない企業も少なくないという。経営体制が不十分な企業も多い。同ファンドはこうした企業に対し、中長期の成長に欠かせない資本や経営管理に詳しい人材を提供し、持続的な成長を下支えする。



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