平成30年1月23日 賃上げ3%が焦点 春闘始まる

平成30年1月23日 賃上げ3%が焦点 春闘始まる

2018年01月23日(火)3:04 PM

2018年春闘の幕開けとなる「経団連労使フォーラム」が東京都内で2日間の日程で始まった。経団連の榊原定征会長は冒頭のあいさつで、春闘に関する経営側の指針について触れ「3%賃上げという社会的期待も意識しながら、従来に比べ踏み込んだ呼び掛けを行っている」と、改めて企業に賃上げを促した。連合はフォーラムに参加する一方、逢見直人会長代行が別のセミナーで「中小企業を含め全体に賃上げの恩恵が行き渡るようにしたい」と交渉方針を述べた。


労使双方が賃金交渉に臨む考えを表明し、18年春闘は事実上スタート。23日に開かれる経団連と連合のトップ会談を経て本格化する。


政府が企業に賃上げを促す「官製春闘」は5年目となる。安倍晋三首相は18年春闘に関し「3%以上の賃上げ」を経済界に要請。これに応じ、経団連も先週公表した「経営労働政策特別委員会報告」で、基本給を底上げするベースアップ(ベア)や定期昇給などで3%賃上げへの前向きな検討を企業に求めた。連合はベアと定昇を合わせて4%程度の賃上げを求めている。



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