平成30年5月22日 社員の奨学金返済を一部肩代わり 大和証券

平成30年5月22日 社員の奨学金返済を一部肩代わり 大和証券

2018年05月22日(火)5:18 PM

「大和証券グループ本社」は、社員が学生時代に借りた奨学金のうち金利部分の返済を、事実上、会社が肩代わりする制度を導入することになりました。社員への支援を強化し、優秀な人材の獲得につなげることが狙いです。

 

奨学金は大学生のほぼ半数が利用していますが、卒業後の収入が安定せず、返済が重い負担になったり滞ったりする人も少なくありません。大和証券グループ本社は、社員の奨学金の返済を支援する新たな制度を、ことしの夏にも導入することになりました。

 

具体的には、奨学金の全額と同じ額を会社が社員に無利子で融資し、奨学金を一括して返済してもらいます。これによって社員は金利部分を返済する必要がなくなります。

そのうえで、社員から会社への返済は入社から5年間は猶予して、一定程度、給与が上がった6年目から始める仕組みです。こうした支援制度は一部の自治体などが導入していますが、大手の企業では珍しいということで、人手不足を背景に学生の売手市場が続く中、社員への支援を強化して優秀な人材の獲得につなげる狙いがあります。

 

大和証券グループ本社の中田誠司社長は「若いうちは新たに家庭を持つなどして負担が増えがちなので、返済の負担を減らし、若手社員が仕事に集中してもらえる環境を整えたい」としています。



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