平成29年2月13日 フリーランスの働き方調査 労働、週平均32時間
経済産業省はフリーランスなど雇用契約を結ばない働き方の調査結果をまとめた。フリーのシステムエンジニアやクリエーターなどをしている人の週平均労働時間は32.4時間で、年収は300万円台が最も多い。経産省は働き方改革で柔軟な雇用形態を選びやすくするため、社会保障や仕事の受注方法などの見直しなどが必要としている。調査は昨年12月、フリーのエンジニアやデザイナー、各種講師など2000人にインターネットを通じて実施した。
こうした働き方をしている人の約87%は、以前は大手企業勤務など被雇用経験者だった。柔軟な働き方の利点としては約51%が「自分のやりたい仕事を自由に選べる」と答えた。一方で「収入が安定している」と答えた人は10%にも満たなかった。平均の労働時間は就業者全体の平均(38.9時間)より少なかった。収入面は世帯の主な生計手段となっている人では300万円台が約19%で最も多かった。200万円台が約15%と次いで多かった。
仕事の受注方法では課題が浮き彫りとなった。受注方法を聞いたところ、契約書かメールが約50%で最も多かった。「契約を結ばなかった」という回答も約20%あった。業務委託で契約書を交付しないと下請法違反になるうえ、買いたたきなども起きやすくなるため、取引環境の改善が急務となっている。経産省は有識者による研究会の議論で、フリーの人が働く環境整備のあり方を検討する。
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