平成29年6月6日 佐川が週休3日制 運転手確保、兼業も容認

平成29年6月6日 佐川が週休3日制 運転手確保、兼業も容認

2017年06月06日(火)2:31 PM

物流大手の佐川急便は正社員のトラック運転手に週休3日制を導入する。給与水準は週休2日制の場合と同程度とし、休日は他の仕事との兼業も認める。人事制度を見直して正社員に多様な働き方を用意することで運転手を確保し、深刻な人手不足の解消につなげる。


佐川は東京都と山梨県の採用活動で週休3日制の正社員の募集を始めた。宅配便の集配や集金を担う運転手として働いてもらう。効果を見て、他の地域の採用活動や既存の運転手にも適用を広げることを検討する。佐川の運転手は現在、正社員と契約社員を含めて約3万人に上る。

 

佐川の週休3日制は1日当たりの平均労働時間を10時間とし、週休2日制の8時間より長くする。1日8時間の法定労働時間の適用を受けない「変形労働時間制」を活用。週休2日制と同様にシフト制を採用、本人の希望と事業所の繁閑を勘案して勤務日を決める。週休3日制の導入はファーストリテイリングや日本KFCホールディングスなど小売り・外食業界が先行。物流業界を含め、今後も人手不足に悩む様々な業界で導入例が増えそうだ。



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