平成28年1月19日 地域経済まだら模様 東海と近畿で明暗

平成28年1月19日 地域経済まだら模様 東海と近畿で明暗

2016年01月19日(火)4:31 PM

日銀は18日発表した1月の地域経済報告(さくらリポート)で、東海地方の景気判断を「緩やかに拡大している」と上方修正した。米国向け自動車輸出が好調で、7年9カ月ぶりに「拡大」と表現した。

近畿地方は3年ぶりに判断を引き下げた。企業からは最近の株安・円高を警戒する声も出始めており、地域経済の回復はまだら模様となっている。東海と近畿を除く7地域は判断を据え置いたが、東北や関東甲信越も機械などの新興国向け輸出は低調だった。

 

報告は賃金について「都市部の企業を中心に給与の増額を図る動きに広がりがみられる」と指摘した。
ただ地方の中小企業は基本給を底上げするベースアップに慎重な姿勢を崩しておらず、「給与増額に向けた動きは勢いを増す状況とはなっていない」と総括した。



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