平成28年6月3日 4月の求人倍率、東京で2倍超す 74年以来、全国1.34倍に上昇

平成28年6月3日 4月の求人倍率、東京で2倍超す 74年以来、全国1.34倍に上昇

2016年06月03日(金)5:06 PM

厚生労働省が31日発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は前月と比べて0.04ポイント上昇の1.34倍だった。1991年11月以来、24年5カ月ぶりの高水準だった。上昇は2カ月連続。幅広い業種で深刻な人手不足が続いており、求人数が押し上げられている。都道府県別の有効求人倍率は東京都が2.02倍となり、1974年6月以来の高い水準となった。有効求人倍率は全国のハローワークで仕事を探す人1人あたり何件の求人があるかを示す。

 

雇用の先行指標とされる新規求人数は前年同月より3.9%増の89万4530人だった。訪日外国人客の増加を背景に、宿泊・飲食サービス業や卸売・小売業などで高い伸びとなった。正社員の有効求人倍率(季節調整値)も0.85倍と、04年11月の調査開始後で最高となった。これまでは非正規社員を中心とした求人数の増加が求人倍率を押し上げてきたが、正社員の雇用環境も一定の改善が進んできた格好だ。

 

また、求人票の就業地別で算出した都道府県ごとの有効求人倍率は2005年2月に集計を開始して以来、初めてすべての都道府県で1倍を上回った。総務省が同日発表した4月の完全失業率は3.2%で、前月から横ばいだった。4月の完全失業者数は前年同月比10万人減の224万人だった。減少は71カ月連続。



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