平成29年8月22日 ホテル各社 「夜企画」拡大

平成29年8月22日 ホテル各社 「夜企画」拡大

2017年08月22日(火)2:57 PM

東京都内のホテル各社が今夏、夜の集客イベントを強化している。ナイトタイムを楽しみたい訪日外国人客が急増しているほか、写真映えの良さがSNS世代に受けている。各社は期間限定の特別メニューやライトアップ演出などで顧客層の拡大を図る。

 

 「珍しい緑に囲まれた縁側で鈴虫の音色を聴きながら過ごす贅沢なひとときを」。そんなうたい文句で人気なのが、ザ・プリンスパークタワー東京がホテル内に開設した特設カフェ。今月1日のオープンから客足が絶えない。入場料はアルコール飲料が1杯付きで1人1000円。来場者の心をつかんでいるのが、浴衣レンタルなどで日本ならではの夕涼みを体験しながら撮影を楽しめる演出だ。午後5時半から10時半という夕方からの営業時間ながら、最大2時間半の順番待ちも出た。特設カフェは20日までの期間限定だったが、今月末までの延長が決まった。

 

帝国ホテル東京も7月から、午後10時まで営業するラウンジで、日本の食材を使ったスイーツと抹茶のセットメニューを提供。訪日客を「和のメニュー」でホテルに引きとめ、商機の拡大を図る。

 

訪日客に人気の体験型プランを夜間に実施するホテルもある。ホテル椿山荘東京は、ホテル内の料亭で芸者さんと踊りや遊びを楽しむ伝統芸「お座敷遊び」のプランなどで差別化を図る。

 

東京プリンスホテルは今夏から初のナイトプールを実施する。担当者は「プールをきっかけに、宿泊以外の需要も取り込むこともできる」と話している。



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