令和元年9月10日 旅館を継ぐ人材、首都圏で発掘

令和元年9月10日 旅館を継ぐ人材、首都圏で発掘

2019年09月10日(火)2:54 PM

旅館の後継ぎ求む―。県は後継者不在の旅館の経営を引き継ぐ人材を求め、東京都心のオフィス街のまちづくり団体などでつくる組織が主催する市民講座と連携して、首都圏で担い手を掘り起こす。旅館の経営や事業承継の仕組みを学ぶ全8回の講座を10~11月に開講。宿泊・観光業界に飛び込む意欲のある人材を県内に呼び込む初の試みだ。


市民講座は、都内で出勤前の会社員らを対象に開いている「丸の内朝大学」。東京・丸の内エリアのまちづくり団体などでつくる実行委員会が主催する。県が2018年度に行ったアンケートで宿泊業者の約2割が「後継者は確保せず、廃業を予定している」と回答し、危機感を持った県観光部が企画を持ち込んだ。


募集定員は25人。10月4日~11月15日の毎週金曜日朝に事業再生や資金調達の基礎を学び、下高井郡山ノ内町の湯田中温泉でのフィールドワークも予定する。講師は県内のホテルや観光業の第一線で活躍する経営者らが務める。


県観光部は「宿泊業の事業承継は避けて通れない課題。県内で宿泊・観光業に携わりたい、事業を継ぎたいと本気で考える人を発掘したい」としている。



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