平成28年7月19日 スタバ店舗3割増へ 競争激化
2016年07月19日(火)4:40 PM
スターバックスコーヒージャパンの水口貴文最高経営責任者が14日都内で会見し、店舗数を2020年までに、3月末比で約3割増にあたる1500店に増やす方針を示した。都心部では「新業態も検討する」とし、店舗の多様性も図る。ライバルのコメダホールディングスが株式上場で攻勢をかけるなど、ドトールコーヒーも交えたコーヒーチェーン大手3社の競争が激化するなか、スタバは着実な出店で事業基盤を強化する狙いだ。スタバの国内店舗は3月末で1178。3月には東京・丸の内でアルコールも提供する新型店を出店したばかりだが、水口氏は「時代に合わせた多様性が必要だ」とし、都心部で新業態の出店を検討する。
新業態の詳細については明らかにしなかった。都心部では自社の店舗が密集している地域もあるため、新業態で店舗を差別化し自社競合を避ける狙いもあるとみられる。郊外と都心部の新規出店の割合は「半々」とした。
コーヒーチェーンをめぐっては「コメダ珈琲店」を運営するコメダHDが、20年に店舗数を2月末比で46%増にあたる1000店に拡大する方針だ。ドトールコーヒーを運営するドトール・日レスHDは、店員が客席に商品を配るフルサービス型の店舗を積極的に出店している。
さらにコンビニがコーヒー販売を強化するなど、業態の垣根を越えた顧客の争奪戦も熱を帯びている。
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