平成25年12月4日 旅館・ホテル再生ファンド 星野リゾート、政投銀と

平成25年12月4日 旅館・ホテル再生ファンド 星野リゾート、政投銀と

2015年12月04日(金)10:35 AM

旅館・ホテル運営の星野リゾート(長野県軽井沢町)は日本政策投資銀行と共同で、経営難の旅館やホテルの再生を支援するファンドを設けると2日発表した。

改装などの資金を供給するほか、星野リゾートの持つ運営ノウハウや予約システムなども提供する。
訪日外国人の急増でホテル不足が目立つ一方で、地方の旅館はニーズをつかめず苦しんでいるところが多い。
両社で協力してテコ入れを進め、旅行需要を取り込む。

 

ファンドは星野リゾートと政投銀が折半出資し、月内に総額20億円で立ち上げる。
後継者難のほか、資金が足りず老朽化した施設が改修できないといった課題を抱える宿泊施設に対し、出資や融資の形で資金を出す。
星野リゾートはファンドを通じた支援を生かして中堅・中小事業者を「グループ化」し、宿泊施設のネットワークを拡大する狙いがある。

 

政投銀は経営が悪化した施設を数多く立て直してきた星野リゾートと組むことで、地方旅館の再生を確実に進められる。
同銀はこれまでも地方の宿泊業を支援し、相対的にリスクが高い先にも融資できる資金供給体制を築いてきた。
接客など実務面で星野リゾートから助言を得られれば、潜在力のある施設の運営を軌道に乗せやすくなり、政府が進める訪日客拡大を後押しできるとみている。



«   |   »

  |  

過去の記事